長野県松本市に位置する上高地は、標高約1,500mの山岳景勝地です。中部山岳国立公園の特別保護地区であり、国の特別名勝・特別天然記念物にも指定される、日本を代表する山岳リゾートのひとつ。穂高連峰や焼岳を背景に、梓川の清流と河童橋、大正池、明神池といった景勝地が織りなす風景を求めて、国内外から多くの旅行者が訪れます。
この記事では、上高地公式サイトの情報をもとに、上高地の歴史や自然保護の取り組み、見どころ、マイカー規制とアクセス方法、散策コース、季節の見どころ、服装ガイドまでをまとめました。標高約1,400mの乗鞍高原にある美鈴荘は、上高地シャトルバス乗り場(沢渡方面)まで車で約15分の立地です。
上高地という名前の由来と歴史
「上高地」という地名は、かつてこの一帯が「神河内(かみこうち)」と呼ばれていたことに由来するといわれています。梓川の源流域にあたるこの谷は、古くから山岳信仰の対象とされ、穂高神社奥宮が祀られる明神池周辺は、今も上高地の精神的な中心地とされています。
上高地が広く世に知られるようになったきっかけのひとつが、イギリス人宣教師ウォルター・ウェストンです。明治から大正にかけて日本アルプスを踏破し、その魅力を世界に紹介したことから「日本近代登山の父」と呼ばれています。河童橋近くにはウェストンを記念するレリーフ(ウェストン碑)が設置されており、毎年6月上旬には彼の功績を称える「ウェストン祭」が開催されています。
景観を大きく変えた出来事として知られるのが、1915年(大正4年)の焼岳の大噴火です。噴出した泥流が梓川をせき止め、周辺の樹林を水没させたまま誕生したのが大正池です。池の中に今も立ち枯れの木々が見られるのは、この噴火の名残です。上高地は1934年に中部山岳国立公園の特別保護地区に指定され、1952年には国の特別名勝・特別天然記念物にも指定されました。
マイカー規制と自然保護の取り組み
上高地では1975年から通年のマイカー規制が実施されています。排気ガスや騒音から梓川の清流と山岳景観を守り、静けさを保つことを目的とした、日本における自然保護型交通規制の先駆的な取り組みのひとつです。現在も自家用車・レンタカー・自動二輪は釜トンネルより先へは進入できず、沢渡やあかんだなの駐車場からバス・タクシーに乗り換えて入山します。
ゴミは各自で持ち帰る「ゴミ持ち帰り運動」も上高地の自然保護の柱のひとつです。園地や登山道沿いにゴミ箱は設置されていないため、訪れる際は各自でゴミ袋を用意しておくと安心です。また、上高地にはニホンザルやツキノワグマなどの野生動物も生息しています。食べ物の匂いに引き寄せられることがあるため、食品の管理には注意し、野生動物には近づかず、餌を与えないようにしましょう。
NORIKURA KOGEN ONSEN